無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

『明日～…また検査をするから

その結果をみて、詳しくお話ししようかな？』





『は・・・い』




『・・・♪』





『・・・先生？・・・

焦っちゃ…ダメって…わかるんですけど』




『(笑)・・・うん？』








『・・・やっぱり焦っちゃうの』






『・・・(笑)』







『こんな時に・・・入院なんて

困っちゃうんです・・・

私・・・来年・・・受験だし』





『・・・』




(笑)・・・？・・・




・・・？・・・




彼女をなだめて、そのまま

寝かせて去ろうとしたボクは



またまたＵターンするように

アイルちゃんに釘付けになった





『・・・』


・・・なんだ？・・・って？





『先生？・・・あのね、だから

あんまり入院とか…困っちゃうんです』




ボクはパニックを起こす脳内を

必死こいて整理しながら

ポケットをガサガサと漁る




ｶｻ・・・



さっき渡された

名前の書かれたメモと

彼女を…なんとも落ち着きなく

見比べていたかもしれない





『・・・』




決めつけてはいけない

先入観を持ってはいけない



時に鬼のように指導を受けて


よく・・・教えられてきたものだ




そして、今まさに

現場で…その大切さを

身を持って実感する






『・・・ねぇ・・・アイルちゃん？

ボク、うっかり聞くの忘れてたんだけど』







『・・・～？』












『君は・・・今・・・

・・・何歳(いくつ)だっけ・・・？』