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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第18章 弟の・・・覚悟

『おはようアイルちゃん・・・♪』




『・・・おはよぅございます』



ペコリ・・・と挨拶を返すアイルちゃんは

病室のベッドの上で

なにやら・・・お勉強をしていた




『あぁ…そっか・・・

来年?…受験だったもんね?』



適当に・・・と言うと悪いが

適当に話を合わせる




『へぇ・・・♪…受験対策かぁ』



『・・・ソウタさんたちが…

持ってきてくれたんです』




『そっか♪…良かったね』




なるほど・・・なんとも

仕事の早い人達だね

∥チーム・アイルンルン∥は・・・(笑)




『せ・・・先生?』



『うん?…なぁに?』




『先生・・・そんな毎日

マメに…来てくれなくても大丈夫ですょ』




『・・・(笑)』




『先生たち…忙しいだろうし

わたし…大したことないですから』




『クスクス・・・今日の午後にでも

抜糸しようかな、と思ってたんだけどね♪』





『・・・え・・・~?

あ・・・ちょ・・・先生…待っ・・・』




『・・・(笑)

~ふふ・・・さて、それじゃ

ボクは今日は失礼しようかな

・・・ちょうど来客みたいだし?』




チラ・・・



ボクは廊下の方から感じる

独特の気配を察知する





『・・・ぇ』





カツカツカツ・・・


なんとなく…響く足音





コンコン・・・ガララ






『・・・ぇ』


『・・・♪』



アイルちゃんが目を丸くする






『おはよう…ございます。』



ドアの向こうには

スーツ姿のリョウキが

毅然として立っていた

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