テキストサイズ

Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第19章 僕の・・・歩む道

『・・・なにょ、リョウキってば』



『わかった…わかったから~

オレが悪かった・・・(笑)』




リョウキは自分で地雷踏んで

結局自分で一生懸命、後始末していた




『・・・まったく(笑)~よく言うよ』





『・・・ぇ』



アイルちゃんはボクの声に

思わず反応して顔をあげた






『クスクス・・・自分はまるで

∥この世の終わりが来た∥

みたいな顔してさ・・・♪

ハナたらしてびゃーびゃーと

泣きわめいてたくせしてさ・・・♪♪』




すっかり安心して…調子こいてるリョウキに

ボクは少しばかり灸を据える(笑)




『・・・ぇ…』


アイルちゃんの視線が

ボクからリョウキに移る





『な・・・っ・・・?!

ぉ…ぃ・・・テメ…なにを・・・っ』



思わぬ角度から反撃をくらったリョウキは

アイルちゃん顔負けに

真っ赤になって目をくりっくりさせる





『・・・リョウキ…』




『ちがう・・・バカ・・・!!

じ…事実と…違うことをペラペラと…』






『プッ・・・~そういうことだよね♪?

なぁ~?アイルちゃん?(笑)

まったく、いつまでもコドモな弟で

いやはや恥ずかしい限りだよボク♪

ごめんねアイルちゃん?』






『プッ・・・リョウキがぁ??

あっははははウソでしょ~!?

そんな風には見えなかったけど~?

お兄ちゃんには甘えん坊なんだね~

あっはははは~♪♪♪ウっケる~!!

しっかり者に見えてやっぱ

次男坊なのねあんた~(笑)(笑)(笑)』




『・・・どっちもどっちだ

バカヤロおめぇら・・・~ったく』




『はいはい、ごちそうさま~♪

って感じだね・・・♪』




『・・・~~~』


片手で顔を隠して

だんまり決めるリョウキ





『『『アハハハハハハ~!!』』』







『・・・(笑)』



誰であっても

身内であっても、なくても


誰かが・・・その家族が


こうして笑顔で退院していく瞬間に

立ち会えるのは



何度経験しても

嬉しいものだよね

ストーリーメニュー

TOPTOPへ