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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第20章 あの夏の・・・約束

『碧空(ソラ)~…?!

なんでケンカなんか・・・


ぉ…お友達をいじめたり

乱暴しちゃダメでしょ?!


~~ほら、…あとは?

ソラ、痛いとこないの・・・??』





またしても叱りつつ

大慌てで女の子の無事を確かめる奥さん



それは当然だ



まだこんなに小さな可愛い


それも女の子だ・・・






『おいおい…イジメた・・・って

〃マリア〃・・・~お前(苦笑)

ワケも聞かずに怒るなよ

ちゃんと理由があったんだから

な?・・・ソラ~』





『~~…っ』




『???』




ムッとして…女の子はバツが悪そうに

再び父親の後ろに隠れてしまった





『滑り台の順番を守らない子がいて

先生もちょっと目をはなした隙で

誰も注意しないのを良いことに

その子らが別の女の子を泣かせちまって

それをソラが…怒ったらしいんだよ』




奥さんに事のあらましを説明しながら

後ろに隠れる我が子の頭を

何度もなでては宥める旦那




『え・・・ソラが?・・・そんな…』




まだ…物心も…つかないほどの

小さな女の子の中に芽生える

小さな・・・∥まっすぐな正義感∥に

奥さんは驚いていた





『ソラ・・・そうだったの

ごめん・・・ママ知らなかった

ごめんねソラ・・・?

えらいね・・・ソラえらかったね!』




そう言って我が子を抱きしめる母親

ママの笑顔に女の子は安心したように

ニコリと笑ってしがみついた




『ソラは・・・もう

パパに似てきちゃったのかな~♪ふふ』




『ぉ…おい・・・〃マリア〃ぁ・・・』




照れくさそうに目をキョロキョロさせて

視線を散らす旦那をよそに





『ふふふ・・・ぁ、すみません先生

娘と、それから・・・〃夫〃です』




ハッとして奥さんが

二人を紹介してくる(笑)





『騒がしくてすみません先生

妻が・・・お世話になっております』




紹介された旦那は

キリッと切り替えるように

ボクの方に向き直り

夫婦揃って深く頭を下げてきた

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