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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第20章 あの夏の・・・約束

『んふふふっ・・・ままぁ…っ♪』



お母さんの元に戻って

胸元にぎゅっと抱き付く女の子




『ん・・・ふふ・・・ソラ

うん・・・エライ、エライ・・・』




お母さんがしっかりと抱き止めて

頬ずりしていると・・・





『ぁれぇ・・・ママぁ…』



『・・・どうしたのソラ?』






『んふふっ・・・ママ

∥あかちゃん∥いるでしょぉ・・・♪?』




女の子は…にこにこと

嬉しそうに、なにやら突然

突拍子もない事を言って

お母さんのお腹に抱き付く





『・・・え?』


『は・・・?』




夫婦は顔を見合せて



キョロ・・・キョロ

じーーー・・・って


ボクの方に視線が





『・・・ハハハハハ(苦笑)』



ま、そうなるよね?




よく…(まれに?)ある

中々のふくよかなお母さんに向けて

ついうっかり(?)爆弾投下(苦笑)する

純粋な子どもの…残酷なギャグ(笑)かと

一瞬ヒヤっとしてはみたけど




ホッ♪



患者は、至ってスリムなお母さん

あぁ、良かった(笑)


(シャレにならないパターンだと

実際こちらも反応に困るからね)





『も…もぅ、何言ってるのソラってば(笑)

~ヒソヒソ・・・もぉ、〃ゆぅちゃん〃

また…ソラに変なこと教えたの??』






『ヒソヒソ・・・ぉ…俺はなんもしらねぇよ(汗)

プッ・・・ほんとに・・・子どもって面白いな』




夫婦は顔を見合せては笑い合う





『あかちゃんいるもん・・・っ

ママ、あかちゃん・・・っ♪』






『~わかったから、ソラ(笑)

ほら・・・いくよ?』




チョロチョロと跳ねて回る女の子を

父親が抱き上げようと手を伸ばす





『先生・・・本当にすみません(苦笑)』



母親も続いてボクに会釈するけど






『いえいえ・・・♪

あ~…それより?…∥篠宮さん∥

産科に連絡・・・

入れておかなくて大丈夫ですか?(笑)』







『ゃ・・・やだっ、ちょっと先生?!

先生まで~…やめてくださいょ(笑)

子どもの言うことを真に受けて・・・』





『ハハハ・・・♪』




なんとも面白いと言うか

微笑まし過ぎてボクはすっかり笑っていた

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