テキストサイズ

Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第20章 あの夏の・・・約束

『ソラ・・・おしょらとぶの!』





『ん?・・・うん?(笑)』






『ぁ・・・私の実家に

みんなで里帰りしよう、って

〃飛行機〃に乗るって約束してて


おかげさまで…ようやく、念願の

初めての〃家族旅行〃ができそうです』





『そうですか!?それは良かった!

ソラちゃん?

ママが元気になって良かったね♪』






『うんっ・・・』





テクテクテク…



『?・・・』



女の子は背を向けると

母親の元に走って

再びボクの元に戻ってくる






『はい・・・どうじょっ・・・♪』






『・・・?』




女の子は母親に渡したひまわりの花束を

ボクに差し出してきた





『ん?・・・くれるの?(笑)

でもこれ、ママにあげるんだろ?』






くるっ・・・



女の子は母親の方を向いて

『うん、うん』と笑顔で頷く

母親のその表情を見てはニコリと笑い






『おいしゃしゃん・・・っ

ママのあんよ、なおちてくれて

ありがとっ・・・』





『・・・・・・♪』



屈託のない・・・まばゆい笑顔に

ボクはどうしても…思わず

笑みが溢れてしまった




こういう…本当の本当に


∥ピュアなもの∥に触れたのって


どれくらいぶりだろう

ストーリーメニュー

TOPTOPへ