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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第20章 あの夏の・・・約束

『滝川先生・・・っ』




ある日の当直明けのボクの元に

息を切らして駆け寄ってくる子がいる



おっと?

良く見ると

ブッチーじゃないか




(笑)



なぜ笑いが起きるのかは知らないけど♪



最近また良く現れるなぁ、この子(笑)




良く見ると、ってのは

ブッチーがブッチーじゃなくなっていて?



って言うか

制服脱いじゃうと一見

誰かわからなかったりするから(お互いに)



私服姿で、ノーメガネの・・・




『・・・アオイさん?(笑)』






・・・だよね?



一応本人確認をしてからうなずく




『あの、先生っ・・・私』




随分と慌てて?どうしちゃったのかな?




『ふふ・・・息切らしてどうしたの?♪

これから出勤・・・?』




『・・・ぃぇ』




貴重な休日に一体どうしちゃったのかな?



とっても何か言いたげで

とっても何か遠慮がちにうつむいて

言葉を探しているアオイチャン




『クス・・・とりあえず行く?』



ボクは人目を避けるように

出口を指して手招きした






『実は私・・・この秋から

救命に異動することになったんです』





そういえば前から

そんな事を言ってたっけな?




マジでマジだったのか、この子




そう言えば最近、ちょいちょい

何か言いたげにしてたけど

そういうことか♪



『ハハハ・・・また・・・物好きな♪』




『・・・』






『ふふ・・・希望してたもんね

∥おめでとう∥って

言って良いのかな♪?』






みんな・・・それぞれ

時には決断をして

大きな変化を遂げる

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