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『この学校ダメなら諦めるだろうって

親も呆れ半分、ダメ元ってかんじで

諦めさせるために送り出されたんですよ私

あたしがバカだから悪いんですけど？

どうなのうちの親もってかんじですかね～』








『・・・(笑)大丈夫だよ』






『はぃ？』







『お姉ちゃんみたいに？…優秀じゃなくても

仮に…∥落ちこぼれ∥でも(笑)

医者になることは…きっと出来るよ』




『・・・ぇ…』





『本当に難しいのは…その勉強じゃなくて

今のキミみたいな…その∥心∥を

忘れないでいること・・・』




無力なくせに、ただの天狗になったり

感情のないロボットのような医者になったり


必死に頑張ったその先に

そんな風になるのだけは空しいから。





『・・・はい…っ！

なんか、すごい・・・あはっ

なんか…やる気出て来ちゃった』





『・・・(笑)』


素直なその言葉の後に彼女は

目をキラキラさせてニカッと笑った




『ぁの、いきなりすみませんでした！

ぁは、恥ずかしいな…ペラペラ喋っちゃって私

本当に・・・ありがとうございました』




目的地が見えて彼女は

再びペコッとお辞儀して

元気に走って行った





『・・・♪』




それは・・・キミにとって


とっても険しい道のりかも知れない


それでも


こんな純粋な思いを抱いた子には


ずっと・・・その心を


忘れずに生きてほしい






誰にも明かさない秘密のように


ボクは・・・心の中で


ひっそりと願った







∥がんばれよ・・・負けんなよ∥