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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第20章 あの夏の・・・約束

普段のボクがまず受け入れない

理屈も根拠もない、そんな現象を



ボクは・・・何を考える、疑うでもなく


心地の良い空気のように


ただ受け入れて


その人を、そこに・・・感じていた。






やさしい風と・・・懐かしい匂いのように

ボクを包んでくれる懐かしい笑顔









そこに・・・いたのか



ずっと・・・・・・いてくれたのか。







今までオレ・・・ちっとも


気付かなかったよ・・・カンナ。







止めどなく溢れる涙を拭う事もなく

ボクはひたすら空を見ていた。








ハハハ・・・参ったな、カンナ





ずっと・・・いてくれたのか




ずっと・・・∥そこから∥見ててくれたの?





ははは・・・…あ、じゃあさ



あることないこと


みんな見てたの?(苦笑)





怒ってる?



いや・・・さそがし呆れてるか?



怒る気もなくして笑ってるのか?





ボクは、この瞬間だけは

何年ぶりかに彼女に再会したかのような

自然とそんな気持ちになっていて

心で彼女に語りかけていた



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