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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第20章 あの夏の・・・約束

そんな限りのある時の中を


どうせなら・・・僕も、誰しも

笑って歩みたいと思うから




出来るなら…人には優しくしたい



出来るなら…誰かを憎まずにいたい




出来るなら・・・自分で自分を

嫌いになることをしたくない





出来るなら・・・誰かを愛したい


愛するその人の・・・そばにいたい






愛する事を知らないよりは

愛する喜びを知る人生でありたい






誰にでもじゃなくても良い・・・


優しさを抱いて生きたら




ほんの少しでも良い・・・


助けてあげる気持ちを抱けたら




あなたの優しさが別の誰かに


その誰かの優しさが・・・次の誰かに





やさしさや・・・思いやりが

環(わ)になっていくように



僕たち人間が

そんな…ささやかな優しさを



みんなで繋いでいける世の中であったら


温かく・・・優しい世界だと思うんだ




そして

その道中で…時には道に迷ったり

間違えてしまったり・・・

生き急いでしまったり




本当に大切なのは

それらの事をただ責めるのではなく



ほんとうは

悲しい出来事が起こる世の中が

変わっていくべきなのだと言うこと。




きっと誰もが

何かしらの意味があって



その役割があって

この世に生を受けている



僕はそう信じたいし

当たり前にそう思える世の中であってほしいと

願ってやまないんだ。




生きている人間は・・・


生かされている僕たちは



きっと、みんなそれぞれ

∥成すべきこと∥があるはずだ。





特別に利口でなくても良い



立派でなんてなくても良い





時には…100人の【頑張れ】よりも

たった一人の【頑張らなくて良いよ】の一言が

誰かを救うことだってあるだろう。




たった一人にでも


目の前のたった一人の人にでも良い


手を伸ばせる場所に


そこにいる誰かに


ほんの少しの優しさを持つだけでも


きっと・・・世界は優しくなれる

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