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カラダからはじまった愛は~season2

第1章 再生

兄が迎えに来るという午後5時まで、
なにくわぬ顔で過ごした。
心の中はずっとザワザワとしていた。

夫の目を盗み、最低限の必要なもの、
免許証、保険証、通帳、印鑑、携帯と財布、十三のご飯とペットシーツ、それらを普段使っているバックにまとめておいた。

最後まで見つからなかった会社の携帯も、出掛けに夫が奥の部屋に戻った隙に、呼び出し音で見つけ出した。

福島で過ごした25年が、たった一つのバックに収まって家を出た。

『 これで終わりじゃないから!』

家を出た直後の絵理からのメール。

そう…

これはまだ始まり

これから本当の戦いと再生が待っている…


哲さんが絵理に会ってくれるという。

アタシの娘、26才になる絵理。

母親の交際相手と初めて会うのが、
こんな形になるなんて…
たった2日前にその事実を知ったばかりなのに…

哲さん…

東京での出張だって大切な時だったのに…

こんなことに巻き込んじゃって、

ごめんなさい


絵理にも哲さんにも申し訳ない気持ちでいた。

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