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私の上に乗った男達はダメンズだらけで

第1章 10代ダメンズ

久しぶりに実家に帰ったら普段、話もしない親から話をされた。

「もう別れなさい」


はぁ?今の今まで全く干渉しなかった親に言われた一言が最後の純粋な恋愛をしなくなったきっかけになった。

それより親に全部、話をしていた友達に事情を聞きたくて電話した。



「あいつ結婚して嫁がはらんでる間に楓と浮気してたんだ。すぐ別れるって思ったから言わなかったけど家にまで行ったんだろ?」



確かに彼の家に行った。
その時、子供の三輪車やオモチャが置いてあったのを彼は

「妹の子供が遊びにきた時に……」

って。
彼を疑う事もなく全てを信じていたので私は友達が電話で説明してくれている内容が信じられないが、つじつまが合うので


「シンジ君……。全部、今までの説明と話が合うけど急過ぎてまだ……」


「楓がそんなに一途に腐れ男と付き合うなんて思わなくて初め黙ってた俺も悪かった、ゴメン」



手に持ってる電話が頭が真っ白で持ってるのか自分が今、何してるのか何が何だかわからなかった。



「俺、楓が傷付くの見てられなくて奴に別れろって言ったら殴りあいの喧嘩になってしまって」



シンジ君……。
私、彼と昨日会った時、結婚の約束したんだよ。
結婚できる年齢になったら親に挨拶に行くって言ってたんだよ……。



「そんなんだったら俺と付き合えよ!二股も三股もするけどヤツみたいに詐欺みたいな事なんか絶対しないし嘘も偽りもない。楓が大切だから付き合うと別れて失いたくなかったから言えなかった。楓……」




「シンジ君……。私の事で喧嘩になってケガしなかった?」



「俺、無敵なん知ってるだろ?俺のケガなんか治っても楓の心のケガは治してやる」




電話だから顔が見えないけど、お互いきっと泣いていた。


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