
ねぇもう嫌・・・
第11章 検査③
誰かに、躊躇うことなくワンピースの裾を大胆に捲られた。
「やっ…」
慌てて手伸ばすと、その手を隣にいた看護師に掴まれ、完全に身動きが取れなくなってしまった。
「この子よく動くから、そっちも押さえた方がいいかも。」
その言葉が私の耳に届いたか否か、左右の足にそれぞれ人の温度を感じた。
私は居た堪れなくて、ぎゅっと力強く目を閉じた。
押し開かれる花弁。
「…っ……」
足の指がピクッと反応した。
それが快感に変わらぬよう、拳をぎゅっと握った。
『うん、一旦いいや。』
柊先生が手を止めてくれた。
