
ねぇもう嫌・・・
第11章 検査③
『膝曲げて。』
「…っ」
少しだけ足をずらす。
でも、これではまだ足りなかったらしく、
柊先生に、両足を掴まれた。
「っ」
先生は私の右側にやってきて、先生もまた私の事を凝視しているようだった。
「陽菜ちゃん、トイレ我慢する時みたいにぎゅって力入れてみて?」
「えっ…」
嫌だと言わんばかりに困惑の表情を見せた。
『出来る?』
柊先生に私を試すようなことを言われて、できなかったらまずいように思われて、慌てて踏ん張った。
「っ…」
これにもきちんと意味があるのかな…。
見られて、触られて、体が硬直していたから上手く力を込められなかったけど、頑張って応じた…
「いいよ、ありがとね。」
先生の声が耳に入る度、心臓が掴まれたように痛みが走る。
『カテ早くして。』
柊先生は、そう言いながら私のそこにジェルを塗り始めた
「…っ」
うまく手に力が入らず、耐えられようがなかった。
