テキストサイズ

ねぇもう嫌・・・

第12章 検査結果



先生が先に入り、私は次いで入った。



私は丸椅子に座り、先生は診察台に腰かけた。



柊先生……



その白衣、細長い手指、高貴な腕時計、私よりもずっと背が高く、私の目線にある腰から伸びる細くて長い足。



誰もが認めるであろう所謂イケメンな顔立ちなのである。




『検査結果…といきたいところだけど。こうなると何も言えないな…。また日を改めてやりたい…』



「っ、ぇ…」


そんなこと、思いもしなかった。



一回だけ、これっきりだと思いきっていた。



チラリと先生を横目に見る。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ