
ねぇもう嫌・・・
第13章 治療
カーテンを開けると柊先生がエコーの準備をしていた。
『準備できた?』
柊先生が、私が着替え終わったことに気づいて声をかけてきた。
「…はい。」
少し高めの検査台に大きく足を広げて乗っかり、横になる。
左腕から薬剤が注入され始め、少し腕がひんやりした。
『管入れるから捲るよ。』
腰の位置にあるリボンが解かれて、検査着が左右に大きく開いた。
「っ」
『動かないで。』
「…」
『ゼリー塗ってから入れよっか。』
今にも泣き出しそうな私の顔色を伺いつつ、柊先生は淡々と検査を進めていく。
もう嫌だ…
横を向いて視界から柊先生が見えないようにした。
せめてもの自己防衛のつもりなのである。
足が開かれ、蜜部に柊先生の手が当たった。
「っ…」
触られる恥ずかしさを認めて欲しくないと思うのは、私の場合、すぐ快感に変わってしまうからだ。
触られたからといって、昨日のように、快感の絶頂に達したくはない。
あくまでもこれは作業であり、柊先生だって狙ってやってる訳じゃない。
…なのに、そればかりを意識してしまう。
真ん中という真ん中、穴の部分だけをジェルで濡らし、ゆっくりと管が入っていった。
忘れていた羞恥心が、昨日の事も相まって再び私の体を燃やしていく。
「…っ」
『おしっこ出そうになったら看護師に言って。』
柊先生が検査台から離れた。
