
ねぇもう嫌・・・
第15章 エコー
『身構えなくていいから。力抜いて。』
緊張で硬直している私を察したのか、柊先生はそう言いながら私の目の前にしゃがみ込んだ。
「っ…」
「陽菜ちゃん、肩の力抜いてね。ふぅ〜ってゆっくり息を吐いてごらん?」
柊先生の隣に、看護師の立った姿…
手にはガーゼが握られてる。
「っはぁ……」
思わず嗚咽のような声が漏れた…
苦しくて自然と息を止めていたのかも…
「大丈夫大丈夫。ゆっくり肩の力抜いてごらん?」
看護師の掛け声と同時に私のソコに冷たいモノが触れた…
「ぅッ」
たちまち私の身体がびくっと震えて、
声にならない声が口を衝く。
咄嗟に右手で診察台に敷かれているタオルを摘んだ。
先生の手は止まらない。
「っ……ッ、ン、。」
もうやだ…
がまんできないよ、
