
ねぇもう嫌・・・
第15章 エコー
「…スーっ………っはぁ……」
柊先生の言う通りに、高鳴る鼓動を気にしながらゆっくりと息を吐いた。
肩がストンと落ちて行く感覚と共に、ソコから管が引き抜かれる。
「…っ…」
管が最後まで抜かれたと確信すると、私はまた固く両膝を合わせた。
柊先生はその管を持って立ち上がると、それをゴミ箱に捨てた。
『あと少しね。』
そう言いながら、また私の前にしゃがんだ。
柊先生はパパパッと雑にガーゼでソコを拭くと、
『あとは自分で。』
って、私の傍にガーゼを2,3枚置くとカーテンをシャーっと閉めた。
