
ねぇもう嫌・・・
第15章 エコー
『よし。』
柊先生が機械を持ってドクターチェアに座ったままカラカラと動いて、私の足元へ移動した。
「っ…」
思わず膝を少し上げようと思ったけど、
あれっ…
上げられないっ…
ベルトのせいだ…
こんなにきつく締められたら、もう動けないよっ…
「少しタオル下げるからね〜」
「っ…」
足に掛けられていたタオルを、ほんの少し下にずらされた。
多分、ていうか絶対Vラインギリギリ見られてる…っ
なんでそこまで下げるの…っ
手で拒もうと思って起き上がろうとしても、起き上がれるほどベルトの余裕が無い…
