
ねぇもう嫌・・・
第18章 診察
塗る時間は30秒も無かった。
だけど、ずっと呼吸が苦しくて、肩が上下に震えてた。
「少し呼吸が荒いなぁ…。ちょっと胸の音聞こうか。」
佐藤先生がそう言うと、看護師に服を思い切り捲られた…
それでも前を向きたくなくて、佐藤先生が居ない方に顔を背けた。
看護師にブラも上に上げられると、佐藤先生の手がシャツの中に潜り込んできた。
聴診器の丸い部分が肌に直接触れる…
「…はぁっ…っはぁ……んぅ…」
肩が震えたまま、聴診器は優しく肌に触れて。
右胸から左胸に移る時に、先生の手が胸の先に当たって、体がピクッと反応した…
「っ…」
瞬間ぎゅっと目を瞑った。
目の前で起きていることが恥ずかしいことばかりで、逃げたくても逃げられないこの状況に、涙が溢れ続けた。
