
ねぇもう嫌・・・
第21章 検査④
病室を出ると、私は購買に向かって歩いた。
初めての場所で高鳴る鼓動を抑えながらも、一歩一歩、足を踏み出した。
点滴しながら歩いている人
包帯を体に巻き付けて歩いている人
視界に入る人がそんな人ばっかりで、いかにも健全な男の子に、私は惹かれた。
男の子って言っても、見た目高校生くらいの男子。
他の入院患者と違って、管も松葉杖も、体はいかにも自由で何もしてなかった。
ただ違うのは、露出してる肌が凄く白かった。
『何?』
気づいたら見つめてた…。
「っ、ごめんなさいっ。」
私は小走りでその場を去った。
