
ねぇもう嫌・・・
第21章 検査④
「…それって…難しいんじゃないの…?」
『…っ。鋭いな。お前の言う通り、お前が退院する頃には俺は消えてるかもな。』
「えっ…?」
私がまた聞き返すと男子はまた嘲笑った。
『俺、あき。暁って書いてあき。名前だけでも覚えといて?』
「あき君…、わかった。私、陽菜。」
『へー。ひなってさ、小学生?』
暁君が私の体を一通り見て言った…
・・・
あきくんは現在高校3年生で、小さい頃からずっと入退院を繰り返しているらしい。
身長も180近くでもっと筋肉付いてがっしりしててもいい筈なのに、
それがビョーキのせいだと気づいたのはもっと後になってからだった。
