
ねぇもう嫌・・・
第21章 検査④
『今日はこれで最後だよ。』
あのレントゲンの時のは、確かに今日行われたはずなのに、柊先生は気にも留めていないようだった。
「っ…」
柊先生が重い扉を開くと、先に私が検査室に入った。
『時間ないから、すぐ準備しな。』
柊先生に肩をポンポンと叩かれ、カーテンを勢いよく閉められた。
「っ…」
カーテンの向こうから、ガチャガチャと器具の音が聞こえた。
心臓の鼓動を全身で感じる。
心とは裏腹に淡々と脱いでいく自分。
用意されたタオルで身を隠しながら、カーテンを開いた。
