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ねぇもう嫌・・・

第21章 検査④



「隠れても無駄だぞ。」




突然頭をがっしり掴まれた。




「ッ」




咄嗟に下を向いたまま目を瞑った。




"私に触らないで" "怖い"




嫌悪感が身を包み、柊先生の手が不潔にさえ感じる。




「やっと見つけたよ。検査の時間押してるから。行くよ。」




両腕を掴まれ、強制的に立たされた。




「嫌ぁっ…」




下を向いたまま頑なに拒んだ。




暁くんの前なのに…っ。




暁くんの戸惑ったような笑い声。




「っ…」




「…行こう。」




柊先生に検査室へ連れていかれた。




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