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ねぇもう嫌・・・

第21章 検査④


緊張で身体全体がガチガチに強張る。




胸を上からプレスされてるような、そんな感覚。




"逃げたい逃げたい逃げたい"




私の頭の中はそれでいっぱいいっぱい…




『では造影検査を行います。』




柊先生の声がスピーカーから響いた。




すると、隣に居た看護師さんが注射器を取り出し、勝手に私の腕に注入し始めた。




緊張状態も極限まで張り詰め、私は横を向いて床を見つめた。




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