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ねぇもう嫌・・・

第21章 検査④



「あっ心配しないでいいからね。




これは痛くないし、大丈夫だから。」




エコーの準備をする神木先生の隣で、私は静かに涙を零した。




「じゃあ、ベッドに寝てくれる?」




「…」




渋々横になる。




けど、布団は外せない。




口元から足首まで丁寧に掛けて、絶対離さない、と強く握った。




『お布団も取ろうか。




…やだ?』




小さく頷く私に、神木先生は少し間を置くと、おもむろに部屋を出ていった。




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