
ねぇもう嫌・・・
第21章 検査④
『待たせちゃってごめんね。』
神木先生が別の男の人を連れて戻ってきた。
「如月です。宜しくね。」
不意に目が合う。
「…っ」
医者になる為に勉強しかしてこなかった人みたいだ。
色白だし、髪型もまるで遊ばせている様子がない。
見つめられて目がうるうるしてくる…
『心エコーって大体30分くらいかかるんだ。
心電図も付けるかもしれないけど。
ちょっとだけ協力してくれる?』
そう言いながら、神木先生が布団をバッと奪った。
それまで布団を掴んでいた手の居場所がなくなり、
そっと胸の上に手を下ろした。
「如月、準備。」
「はいっ。」
柊先生が診察した時のまま、ブラ無しで上着を着てたのに、
如月先生に脱がされた。
人の手の感覚と、私の顔に近づく如月先生の顔。
容赦なく私のプライベートに侵入してくる。
「っ…」
起き上がって逃げようとしても、如月先生に両肩を抑えられて止められた。
