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ねぇもう嫌・・・

第21章 検査④



私は、何百人のうちの一人の患者だ。




他の人と変わらない、ただの患者。




…わかってるけど…。




さっきから神木先生は、機械にジェルを付けながら私の顔をチラチラ見てくるし、




如月先生は私の傍らでずっと棒立ち。




恥ずかしくてたまんない。




冷たく若干悴んだ手を両目に当てると、




顔が熱く火照ってるのを感じることが出来た。




「大丈夫だからね。




緊張しないで、




暫く我慢…ね?」




指の隙間から見える如月先生の顔。




「っ…」




涙が止まんない…っ




胸の高鳴りがぐわんぐわんと大きくなっていくのをこめかみあたりで自覚する。




『電極付けるからね~』




そんな折、両足と両手に洗濯バサミの大きいバージョンが付けられた。




「ん…ぅ…」




足を少し動かした。




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