
ねぇもう嫌・・・
第2章 検尿
あれから二週間。
朝の会の後、担任から保健室からの呼び出しを言い渡された。
「…私が、ですか?」
「そうだ。朝の内に行くんだぞ。」
心当たりがなくて戸惑いを隠せない。
教室とは打って変わる保健室の静けさ。
「失礼します…」
声を出すことさえ、引っ込み思案な私には慣れない。
そこで渡されたのは、"要通院"の紙。
「えっ…」
「この前行って貰った病院とは違って、別の病院なんだ。親御さんと相談した方がいいかもしれない。」
頭が混乱する。
先生の言葉が右から左に抜けていく。
「…分かりました。」
"何かの間違いでは?"と再度確認を乞う勇気もなく、私はただ頷いて保健室を後にした。
