
ねぇもう嫌・・・
第23章 夢のようで 涙はきっと現実
なんとなく肌寒くて眠りが浅くなった。
段々と意識を取り戻していく。
カチャカチャ という器具の音が、今私のいる部屋に誰かがいることを示している…
その事に気がついて咄嗟に目を見開いた。
「…ッ!」
視界に入ったその人物に慌てふためき、私は起き上がろうとした。
『動くな動くな。』
がっしりと掴まれて、もう何がなんだかわかんない。
何事…??泣
布団は足元に退(ノ)けられているし、
いつのまにか病衣も左右に開かれてるしっ…
道理で肌寒かったんだ…。
「嫌ぁっ…」
置かれている状況が理解出来ないよ…
