
ねぇもう嫌・・・
第23章 夢のようで 涙はきっと現実
『もう10時だよ。また昨日も遅くまで起きてたんでしょ』
「…っ」
ちゃんと寝たはずなのに…。
考えてるだけでそんなに時間すぎてたのかな…。
ていうか、私が寝てる間にこんな格好にさせるなんて酷すぎるっ。
『寝てる間に導尿しとこうと思ったんだけど。起きちゃったか…』
柊先生がベッドから離れた隙に、起き上がって膝を少し立たせた体勢に直した。
『そろそろ片桐も来るし、ずるずる引き伸ばしてたら片桐にも見られちゃうよ。』
「…」
『それでもいい?』
嫌味ったらしく柊先生は言う。
私の中で小さな葛藤が再び生まれた。
嫌だけど…、そっちも嫌…
どうしよう…
