
ねぇもう嫌・・・
第23章 夢のようで 涙はきっと現実
「って長々と語っちゃったけど。ご飯本当にいいの?」
先生がパンッとベッドを両手で叩いて立ち上がった。
くしゃくしゃの顔で食べる気になれないし、先生にあげるのもいいかなと思って、先生に食べてもらうことにした。
カチャカチャ と食器の音がする そのそばで
私は思い詰めていた。
先生は "美味しい美味しい" と口に運ぶ度に呟いている。
「…」
今日はこのまま先生と居たいと切実に願う。
当然、それと対称に 嫌なことが 近づいてきているのは薄々勘づいていた。
