
ねぇもう嫌・・・
第23章 夢のようで 涙はきっと現実
『今日はいつも通院してた時にやってた検査と同じのだからね。』
検査台の前でモジモジしている私に、佐藤先生は淡々と説明した。
先生は検査台の傍で見守ってくれるらしい。
『またいつものように脱いできてくれる?』
無言で看護師に背中を押されて、無理やりカーテンの中に隔離。
やりたくないのは山々だけど…。
そう思いつつも渋々脱いだ。
でもカーテンはすぐに開けなかった。
「…はぁ」
検査台の周りにも看護師がいて、マジックミラーの裏で医師が見てる。
それを考えるだけでやるせなくなる…。
私は暫くそこにいようと思った
