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ねぇもう嫌・・・

第23章 夢のようで 涙はきっと現実






「逃げないでって。」




先生はそう言って、私の両足を掴んで上に上げ、そのままお尻の下に手を入れて一気に自分の元に引き寄せた。




「っ……」




涙がポロポロと溢れ続けた。




過敏に反応する体質だって教えてくれたのは先生じゃんか…




なんでこんなことするの?




こんなに嫌がってるのに…っ。




不意に手が離れて、だけどまた手じゃないモノが触れる。




「っ…」




何これ…っ。




思わず起き上がりそうになるけれど、顔を合わせたくない。必死に耐えた。




「ね、管抜いた後出ないようにぐっと堪えて?」




「っ…」




首を横に振る。




髪が涙で濡れて冷たい。




そうしてまた生成された涙が、今度は耳に伝う。




静かに、そして確実に、耳の穴にふっとそれが伝う。




瞬間足先が浮いて、身体がねじれた。




そういえば耳も感じやすいんだっけ…っ




ダメだ、身体に緊張が走りすぎて疲れた…っ




「陽菜ちゃん?」




いつもの先生の声。




「っ、、、」




そっと目を開けると、目線の先に先生のシャツが見えた。




いつから横にいたの…っ?




「じゃあ手で押さえるからね?いい?」




何のこと…?




全然、聞いてなかった…





「…ぅん…」




頷くと、先生がまた足元に移動した。




ね、だめだってば…っ




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