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ねぇもう嫌・・・

第24章 繋いだ手を離さなければ






「ねー?」




病室で休んでから、初めて口を開いたのは先生。




「僕のこと嫌いになった?」





「…えっ?」






いきなり雑誌を閉じて聞いてきた。





これ、なんて答えるのが正解なの…







「今日本当は陽菜ちゃんのケアをする為に来たのに、陽菜ちゃんの嫌なことしちゃったからさ」



先生の正直さに呆れる。

こっちだってすごく気にしてるんだから、触れないで欲しかった…



「…」


目線を落として何も言わないことにした。


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