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ねぇもう嫌・・・

第7章 検査②



先生が重い扉を開くと、薄暗い部屋の中から白く光るのが見えた。


先生は機敏に準備をするけれど、きっとその頭の中では夥しい数の予測が飛び交っているに違いない。


「そこに寝てね。頭はこっちでお願い。」


先生が指示する方を見ると、固めの白い枕とピンクのタオルが敷かれていた。


私は軽く頷いて言われた通りに横になった。


「少しだけお腹見させて貰うよ。服上げても平気?」


私が返事をすると、先生が白い薄手のロンTを少し上にあげた。


感覚的に腹チラ程度だろうか。


先生が私の体に触れる度、私の何かがえぐられているような、そんな心細さが私にはどうしてもあった。


そして先生がエコーの準備に取り掛かった。


カチャンカチャン


と音がすると、いよいよ機械が私のお腹に当てられた。


「っ…」


ヌルヌルと動くそれはやはり気持ち悪くて、くすぐったい。


先生は黙ったまま、機械に映し出された画像を見ながらそれを滑らせた。


私の目線は、先生に向けることも出来ず、反対側の白い壁を見つめるばかりだった。


その内、それは徐々に下に下がっていった


「ごめんね」


先生の優しい声とともに、腰に巻いていたタオルが少し下に降ろされた。


エコーは、腹部から脇腹へと移り、最終、臍の下で終わった。

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