
ねぇもう嫌・・・
第7章 検査②
まだ変化は現れていない。
"大丈夫、ただの検査だから"
そう思って耐えているだけで精一杯だった。
すると、先生が部屋に入ってきた。
「我慢してる?」
先生が私の目を見て聞いてきた。
「っ」
控えめに首を横に振る。
「うん、そっか。」
腰に手を当てている先生の考える仕草に、ただならぬ雰囲気を感じとった。
怖くて、やや上方にある機械の英字ロゴを見つめながら次の言葉を待つ。
「…中の様子見たいからエコーさせてもらっていい?」
「うん…」
先生の試行錯誤している感じが、どこか心地が良かった。
足に掛けていたタオルを剥がされて、和らいでいた羞恥心が再び私を襲った。
「っ」
「ごめんね。」
先生の手が蜜部に触れた
あっという間に管が引き抜かれた。
「エコーに移動しようか。」
先生が両手を使って私の上体を優しく起こす。
検査台から降りると、先生が腰にタオルを巻いてくれた。
「歩けそう?」
「うん…。」
終始下を向いて先生とエコー室へ歩いた。
