
ねぇもう嫌・・・
第8章 2人目の先生
「嘘だ…」
「嘘じゃないよ。」
「っ…」
いつの間にか心の声が外に漏れてた。
「先生も陽菜ちゃんのことずっと診ていたいよ、ごめん…」
胸がきゅんと痛んだ。
「もっと偉い先生に診てもらおう?そっちの方が陽菜ちゃんにとって良いと思うから。」
「…私って、そんなに…っ」
後に続く言葉が恐ろしくて、声が出なくなってしまった。
「…」
先生は何も言わなかった。
いや、言えなかったのかもしれない。
「病院は変わるけど、何か困ったことがあったらなんでも言いに来てくれると嬉しいな。」
言い様のない不安に包まれ、涙脆い私はすぐに涙が流れた。
「僕はずっと陽菜ちゃんの味方だからね。」
「っ…」
俯いたまま。顔を上げることが出来ない。
先生…
