
ねぇもう嫌・・・
第3章 病気発覚
「陽菜ちゃんの病気はね、ストレスでなることもあるんだ。ともかく検査なしには断定できないんだけれど。」
緊張感を緩めることはどうやら許されていないようだった。
身が縮こまり、目が泳ぐ。
膝の上に重ねた手がいつもよりか弱く見える。
検査って何をするのだろう…。
先生が優しく手招きする。
立ち上がる私にもはや拒否権はない。
先生は、看護師と一言二言喋ると、いよいよ私を連れ出した。
「いきなり暗い部屋でごめんね。」
招かれた個室には機械が一つ。
その機械専用の部屋らしいことを悟った。
「まずはエコーさせて貰おうかな。スカートだけ脱いで貰って…」
先生は手短に説明すると、早速機械の準備を進めた。
普段ほとんど目にしない複雑な機械を横目に、私は躊躇った。
不規則な作業音が耳に届く。
予測不能な先生の動きにとても翻弄されている。
…頭では分かっているんだけれど。
「スカート脱ぐの嫌?」
腰に当てた自身の手に自信が失せていく。
私は頷いた。
「そっか。じゃあそのまんまでも。うん、大丈夫。」
なんだ…
意外と楽かも…?
「どうぞ。」
先生が配慮してくれて、私は診察用のベッドに横になった。
