
ねぇもう嫌・・・
第9章 超絶ドSドクターの登場
『…なるほどね。次管入れるから。動いたら痛いよ。』
「っ…」
柊先生の忠告が恐ろしい。
『足痛い?』
「…っ」
「大丈夫?」
看護師に聞かれて、ほんの少しだけ頷いた。
『10でいいか。』
柊先生と看護師のやり取りは、私には理解ができない。
カラカラとプラスチック製の容器の蓋が開く音がして、また柊先生の手がソコに伸びた。
「…ッ……」
とめどない涙がこめかみを伝い、ピンクのタオルがそれを吸い取った。
柊先生は少量のゼリーを塗ると、次に管をナカに入れた。
「…ン…っ……」
慌てて鼻をすすった。
…
『はい、終了。』
柊先生が看護師に合図し、管が抜かれ、ようやく足が開放された。
