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ねぇもう嫌・・・

第10章 心の声



私の名を呼ぶ声の方へ振り向く。



そこにいたのはまさかの先生だった。



「先生ッ?」



「久し振りだね。」



先生がニコッと笑った。



優しく微笑んでいる先生を見ると、涙がじわっと目元に溜まった。



「…っ…」



鼻をすする私。



「どうしたの?何かあった?」



先生は手に持っていた鞄を地面に置き、私の背中を優しくさすってくれた。



私は首を横に激しく振った。



「大丈夫大丈夫。お話だけでも聞かせて?」



先生に促されて、私たちは公園のベンチに並んで座った。



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