卑怯なボクは深海魚
第6章 知りたい不可思議
ー長谷川sideー
「明日!明日の試合――――観に来い!」
いきなり開いて!
そして、いきなり閉じられた屋上の扉に――――…
俺は、ダッシュし開けた瞬間に下にくだり行く辻山 健太にそう――――…叫んでいた
と、叫び終わった後に――――…追いかけるように鳴るチャイムに
俺は…自分の発言に唖然としていた
「はぁ、はぁ――――…
はあ?…な…何…今の――――…?」
俺は自分の言った一言が理解できずに…屋上の扉を腕で押さえながら固まった
“試合――――観に来い!”
…はあ?――――…なんで?
俺が…アイツに――――…辻山 健太に…言ったんだよな?