卑怯なボクは深海魚
第6章 知りたい不可思議
挨拶をして――――…
観客席を見渡したが
辻山 健太は…もう何処にも見当たらなかった
キャアキャア騒ぐ事もなく…試合が終わったら――――…
帰ったのだろうか?
ドライな感じは…やっぱり男って感じだよな――――…
俺には――――…そのくらいが調度いい
そのくらいが…心地いい
なのに――――…何で、俺は面倒くさい方を選択してしまうのか…
キャプテンといい――――…
目の前の…彼女といい――――…
明後日は――――…決勝
月曜日…だ
辻山 健太は…学校――――…
見には…来れないよな……