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卑怯なボクは深海魚

第6章 知りたい不可思議


今日の反省や改善点などを学校に戻ってからチームでした後で――――…


監督とコーチに呼ばれた俺は、明日の練習内容を渡された…


明後日の決勝のため――――…軽い練習メニューではあったが…



二人の俺への心配事がその後付け足された



前半の動きの悪さが目に余ったのだろう――――…


俺でも小言を言いたくなる…酷い動きのだったと思う



「どうした?プレッシャーとかなのか?


長谷川にとっては最後の試合だ…


キャプテンとして大きな重圧やプレッシャーはあると思う――――…

だが…歴代のキャプテン達だってそれは皆同じだったはずだ――――…長谷川…お前なら出来る!モチベーション上げていこう!集中力を切らすな!!」



――――…心配してるのか、激励してるのか…更なるプレッシャーをかけているのか…


もはや解らない説教状況だ――――…




俺は、二人の叱咤激励を足で踏みつけながら深刻な表情で…向き合う



「――――緊張…してしまい…体が思うように動かなかったんです…こんな経験初めてで…振り払うまで時間がかかってしまいました…


自分がこんなに弱い一面があったなんて…知りませんでした…


ご迷惑をかけました――――…決勝は…そんな俺を認めながら…向き合っていきます!」



「///そ、そうか――――!正直に言ってくれてありがとう!これからも!俺はお前を信じて任せるからな!」




――――…ばか臭い…



それらしい事を二人の前で言えば…二人は俺を哀れみ…親近感を持ちつつ同情する


弱味を見せて…相手を安心させる…


何度も繰り返した手だが…


熱血筋肉バカな二人にはナイスな解答だと思われる…



案の定――――…二人は俺を慰め…解放した





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