卑怯なボクは深海魚
第7章 再び木の下
「――――…あ…だな…普通…
トラウマ的な場所になってもおかしくない…よな?
ま――――…俺…普通じゃないし…逆に…目――――…覚めた的な…?」
――――目が覚めた…?
「――――――――…万引きの…ですか?」
先輩は、罰の悪そうな顔をして頭をかいた
「――――だな…あれから…盗んでね~し…」
先輩の言葉を聞いて…なんだかホッとした…
そして、ホッとしてすぐに…
緊張が走った――――…
先輩の生活に何も影響していないと思っていたボクは…
先輩の…ダークな部分の何かになっているかもしれないと思っただけで…
体に電流が走った!!