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卑怯なボクは深海魚

第7章 再び木の下


先輩は、ボクを面倒くさいヤツと言って…軽く笑う



本当に…面倒くさいって――――…思うなら…



もう、ボクの名前を――――…呼ばないでください









「なぁ…あの木――――…あんなに葉が着いてたって…知ってたか?」




ボクは…ブンブンと首を横に振る



「だよな――――…俺も…この間初めて知った…」






え――――…この前?



「今日…だけじゃないんですか?ここに…来たの」






先輩は、照れた様に笑うもスマホケースから…カサカサの葉を2枚取り出した




「――――…まぁな…これ…御守り」





2枚の葉はカサカサだったが…青々としていて…



なんだか綺麗に見えた




「――――…この場所…嫌いじゃ無いんですか?


ボク――――…あんな…脅すような事…したわけだし」





――――…先輩は、カサカサの葉を大事に手のひらで包み…あの木に視線を向ける





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