卑怯なボクは深海魚
第7章 再び木の下
先輩の視線を感じる――――…
ボクの質問にちゃんと答えてくれた先輩に――――…
今度は、ボクが答えないと…
「――――…ハイ…
ボクは…男性に欲情する……根っからのゲイ…だと思います」
「――――…いつ?!
自分がゲイだって気がついた?本当に…女には興奮しないの?辻山は…女になりたいの?」
先輩は、食い入るようにボクに質問してきた!
「ぁ…え~っと…気がついたら――――…
中学の時には…男性の身体を目で追っていて…
それに、ボクは…///女になりたい訳じゃないです…
男の体で男の身体に…興奮するんです///…女の体で興奮……するかは…解りません…女の人のエロい姿を間近で見たこと無いですし、想像出来ないので…」
ボクはうつ向いたまま…先輩の問いに答える
「――――…なぁ…なんで――――…あの日…
俺に…キス…したんだ?俺の事…好き…なのか?」
ボクは、先輩の更なる質問に…
血の気が引いた――――――――…