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卑怯なボクは深海魚

第8章 闇が二人を近づける



俺は暗くなる公園に…


あの日の二人を重ねる――――――――…




「暗くなってきた――――…」



「――――…」





辻山は、うつ向きなにも言わない




俺はそんな辻山の手首を掴んだまま…




公園の一本木に向かって歩く




公園には…すでに人影がまばら――――…



木の方には…人がいないと解る



「///…あっ…」




辻山の体が…そっちには行きたくない…と、抵抗するような動きになる



脈拍も早い…



でも――――…俺は知らないふりをして辻山を木の下まで連れていく





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