卑怯なボクは深海魚
第10章 違和感のある感情
「▽大かぁ…なんか――――…凄いですね」
「まぁな…家を出るいい口実だ…
幸い…頭の出来は良いし――――…頑張ってみるよ」
「嫌みですか…ムカつきます」
最近…昼を屋上で過ごす時は辻山を誘っている――――…なんでか…気が楽で食事も楽しくなる
たまに…彼女とも屋上で食べるが――――…
女の話は中身がない上に噂話ばかりで疲れる
それを笑顔で聞かないといけない――――…と、思うと誘われたあとは…必ず…辻山を、呼び度してキスをした
彼女とも――――…そろそろ…別れたい
そんな事を考える…
でも――――…女とのセックスは…やっぱり定期的に行わないと…体に悪くて仕方がない
生理的処理だと解っていても――――…気持ちがいい事をしているのだから…
男として手放すのはもったいない気もする
辻山で処理?
なんて――――…事も考えたが…男を相手にしたら…さすがの俺もヤバイって思う
女が好きだし――――…そこまでは…辻山も要求はしない