卑怯なボクは深海魚
第10章 違和感のある感情
なんだか疲れてきた…
はぁ――――…早く帰りたい…
今日は、この前行けなかった映画を辻山とみる予定にしてるんだから!
この前みたいに…ベタベタくっついて来られたら困る――――…
「お互い、受験頑張らないとな」
――――取り合えず…爽やかな笑顔でここはスルーだ
「///う、うん――――…頑張ろうね!」
――――…いや、お前は頑張らなくていい、この際…落ちろ
俺は、教室を出ていく彼女の後ろ姿を見ながらそんなに事を考えた
――――プッ…こんな事思った…なんて辻山がしったら――――…“鬼”呼ばわりされるな
「長谷川、何笑ってんだよ!いいなぁ彼女持ちの男は!毎度、毎度羨ましいっす!あ~ぁ俺も彼女欲しい!!つ~か!ヤらせてくれるなら美男子でもいいって気がしてきた!!」